空家管理において、天敵とも言える存在があります。
それは・・・
野良猫です。
野良猫が天敵である理由
野良猫が空き家管理においての天敵である理由は、主に3つあります。
野良猫の糞尿による悪臭
第一に、野良猫が糞尿をすることで悪臭がするなどの悪影響を及ぼすことが挙げられます。
猫は糞尿を砂の上にします。
舗装していないような土地や庭などに糞尿をされるようになるとその悪臭があたりに広がります。
ご近所にも迷惑がかかり、時にはご近所から苦情を受けることもあります。
野良猫が子供を産み増える
第二に、野良猫が子供を産んで増ることで、野良猫による被害が拡大すること。
空家に野良猫が住みつくと、子猫が生まれ、そのうちに野良猫の数が増えてしまいます。
猫は1年に2回は妊娠して子を産むことができるそうです。
いっぺんに数匹生まれ増えていくと、糞の掃除とか何かと大変です。
ご近所からは、空き家が野良猫が増える原因の一つであると認識され、苦情になることもあります。
野良猫の死体による影響
第三に、猫が空き家で死にその死体の処理に困ること。
これが一番困ります。
猫は人の目に付かないところで死にます。
空家の庭、縁の下などで死なれたら大変です。
早く気づくことができなかった場合には、腐敗し悪臭が出ることもあります。
死体は役所に処分をお願いするのですが、費用がかかります。
私有地で死んでいた場合、死体処理費用は土地の所有者が負担しなくてはなりません。
野良猫対策
私も、猫が嫌いな臭いを出すスプレーなど猫忌避剤を散布したり、水をかけて追い払ったり、様々な対応を行っています。。
私の経験上、一番効果的な野良猫対策は、猫が寄り付かない環境をつくるということです。
具体的には以下のようなことが挙げられます。
雑草を生やさない
猫はよく草を食べます。
毛づくろいで飲み込んだ毛を、草と一緒に吐き出すためです。
野良猫は、空き家で雑草を食べたり、雑草にいる虫を食べたりしています。
庭を放置して雑草を生やさないように保つことが必要です。
また、プランターや植木鉢などに植えた草花も同様で、できるだけ処分した方がよいでしょう。
侵入口を塞いでしまう
野良猫が門扉や塀の壊れた隙間から侵入してくるならば、修繕することで入口を塞いでしまいます。
もちろん、塀の上や門扉の下にある隙間などから侵入は可能なため、効果は薄いかもしれません。
それでも、簡単に侵入できないように工夫は必要です。
空家を放置することは、野良猫が増える原因にもなり、ご近所に多大な迷惑をかけます。
基本的な建物の維持管理を、定期的に実施することが大切です。
公認不動産コンサルティングマスター・宅地建物取引士
不動産投資、住宅購入のアドバイザーとして、個別相談、セミナーなどのサービスを提供している。2008年から空き家・留守宅管理のサイト「留守宅どっとネット」を運営。自ら空き家管理を実践する空き家管理人。
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