空き家、留守宅には、常に空き巣のリスクが伴います。
私は7年ほど空き家、留守宅の管理を行っていますが、過去に1度、管理物件に空き巣が入ったことがあります。
お客様からは、管理を受託する際に、過去に空き巣被害に遭ったことがあると聞かされておりました。
建物の状況をチェックし、空き巣に入られる可能性が今後もあるであろうことは事前に説明をしておりました。
一度空き巣に入られたことのある家は、侵入箇所を塞ぐかホームセキュリティーを導入するなどの対応を行わない限りは必ず何度でも空き巣被害に遭います。
目次
簡単にできる防犯対策
ホームセキュリティーは室内にセンサーを付けて監視します。
侵入者があれば30分以内には警備員が駆け付けます。
空き巣は侵入を極力避けることでしょう。
ホームセキュリティーは、毎月の費用、初期費用などを考えると敷居が高い、と思うかもしれません。
できるだけお金をかけず、簡単にできる防犯対策について、以下に挙げます。
雨戸を閉める
家に雨戸があることが大前提です。
空き巣が侵入する方法は、ほぼガラス破りです。
雨戸を完全に閉めてしまい、ロックをかけておくことは効果的です。
外から雨戸を開け、目撃されるリスクを冒してまで侵入する確率は極めて低いでしょう。
安価な防犯グッズの使用
雨戸が無い窓の場合、安価な防犯グッズを組み合わせて使用します。
ホームセンターなどでは防犯グッズのコーナーがあり、様々な防犯グッズが購入可能です。
私がお客様におすすめしているのはつぎのようなグッズです。
- 補助錠
- ガラスに貼る防犯シート
- センサー付きの警報器
これらの防犯グッズを使用し、ガラス破りの対策を中心に行います。
空き巣の侵入方法は、ほとんどが人目に付きにくい窓を割っての侵入です。
【空き巣の侵入パターン】
- 人目に付かず侵入可能な窓ガラスを探す
- クレセント錠付近のガラスを割る(最近はバーナーで熱して割る焼き破りが多くなっている)
- 割れたところから手を入れ、窓のクレセント錠をまわし窓を開け、室内に侵入
- 出るときは人目につかない勝手口から退出
ガラスにシートを貼り、割りにくくするのと同時に、窓にセンサーと補助錠を取り付けます。
ガラスを割ろうとしたり、扉を開けるとセンサーが反応してブザーが鳴るのがわかれば、そこからの侵入をあきらめる可能性が高まります。
すべての窓に取り付ける必要はありません。
侵入しやすい窓だけで十分に効果があります。
センサーライト・電灯の使用
空き巣が侵入しそうな、隣家や通行人から目撃されにくい窓付近に、センサーライトを設置するのも効果的です。
ライトに照らされながら、ガラスを割って窓から侵入するのは空き巣犯にとっては顔を見られる危険性が高まり、躊躇するはずです。
また、侵入されそうな窓がある部屋の室内灯にタイマーを使用し、暗くなったら常夜灯が点くようにする方法もあります。
仄かな明かりでも、人がそこにいるかもしれないと思わせることができれば、ある程度の効果は期待できます。
ただし、ライトや電灯によるので、効果があるのは夜間だけです。
空き巣は日中に侵入することも多いので、効果が限定されます。
防犯用の砂利を家のまわりに敷く
ホームセンターには、防犯効果のある砂利が売られています。
それほど高いものではないのですが、庭が広いとそれなりに費用がかかってしまいます。
その場合は、窓の下付近を中心に敷きます。
砂利を踏むと音がするので、空き巣犯はその上を歩くことを嫌います。
この砂利には雑草対策効果も期待できます。
室内に物を置かない
空き巣、留守宅において最も重要な防犯対策は、室内に貴重品を置かないことです。
盗るものがなければ、ガラスの修理費用だけの損失で済みます。
損害保険に加入していれば、ガラスの修理費用も保険でカバーできるはずです。
私が空き家や留守宅の管理を受託する際には、貴重品は置かないことを条件にしております。
留守宅・空き家管理の防犯効果
留守宅や空き家であれば、定期的に、できれば頻度を多くして家を見に行くことです。
月に1回程度であっても、巡回管理をしておくことは、防犯の面でも効果があります。
一番、防犯に効果があるのは人の目です。
定期的に人の出入りがあるのがわかれば空き巣に入ろうとは思わないはずです。
建物まわりの清掃、雑草の処理などの作業は、人が出入りしていることを思わせます。
留守宅、空き家管理は、防犯対策効果も期待できます。
公認不動産コンサルティングマスター・宅地建物取引士
不動産投資、住宅購入のアドバイザーとして、個別相談、セミナーなどのサービスを提供している。2008年から空き家・留守宅管理のサイト「留守宅どっとネット」を運営。自ら空き家管理を実践する空き家管理人。
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