不動産コンサルタントの菊池です。
8月の留守宅、空家の巡回も残すところ2物件。
今は報告書の作成がメインの仕事となっています。
私は、巡回作業中にいろいろな家のパーツを、隅々まで細かく掃除しつつ調べています。
汚れていないか、何か問題点が無いか、確認して所有者の方へ報告するために行っています。
たくさんの家を調査し比較すると、将来的に住み継いでいける家とそうではない家とのちがいがわかってきます。
その判断のポイントを簡単にまとめると以下の点になります。
- 広さ
- 建物の状態(修理して直る程度かどうか)
- 立地
特に広さという点では、2階が利用可能かどうかも大きな判断基準になってきます。
単に2階があり利用できるというのではなく、快適に利用できるのか、という点が重要です。
街中の狭小地に建つ古い住宅では、居住スペースを少しでも広く取るために階段スペースが狭くなっていることが多く、階段が急こう配になっています。
踏面(足を置く部分)が狭く、蹴上(一段の階段の高さ)が高く急こう配になっているため、お子様やお年寄りが利用するにはかなり危険な階段となっています。
このような階段では、2階に物を運ぶのが難しく、2階の利用頻度が下がることが予想されます。
特に高齢者は2階を利用できなくなります。
これでは人に貸すのも難しいでしょう。
かつて住宅が不足し供給することが重要だった時代に作られた家の多くが、このような快適性に欠く、欠点を持っています。
今の住宅余りの時代では、このような住宅は淘汰され、解体されて新しく生まれ変わることが要求されています。
どこまで維持し続けるのか、どこで見切りをつけるのか、そういうお悩みにもお答えしていくことが不動産コンサルタントとしての役目でもあります。
空家、留守宅ではなくても、ご自宅の建て替え、処分等でのお悩みがあれば、お気軽にご連絡ください。
判断の基準となる情報をご提供させていただきます。
公認不動産コンサルティングマスター・宅地建物取引士
不動産投資、住宅購入のアドバイザーとして、個別相談、セミナーなどのサービスを提供している。2008年から空き家・留守宅管理のサイト「留守宅どっとネット」を運営。自ら空き家管理を実践する空き家管理人。
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