空き家の郵便受けに雨水が入り郵便物が濡れる

郵便物の回収、郵便受けに入っているものとは?

空き家の巡回を行う際、必ず、郵便受けの中を確認します。ほぼまちがいなく、チラシ類がたくさん入っています。ポスティング業者が定期的に投函していくので、1カ月に1回の巡回だと、郵便受けがいっぱいになっています。そのなかから、チラシと郵便物とを分け、チラシは処分し、郵便物は所有者に転送しています。
郵便受けの中に入っているものは主に以下のようなものです。

  • 電気、ガス、水道の検針票、請求書、領収書
  • 市報など
  • 郵便物
  • DM、通販カタログ
  • ポスティングされたチラシ

郵便受けに投函されるものを減らす

上記のようなものが毎月入ってくるのですが、できるだけ郵便受けに投函されるものを減らすように対応していく必要があります。
まず、電気、ガス、水道の検針票などですが、空き家の管理上、電気と水道は使用できる方が助かりますが、ガスは風呂でも使用しないかぎりは必要ありませんので閉栓手続きをしておきます。
つぎに、郵便物ですが、重要なもの、たとえば固定資産税の通知書、納付書などが空き家の郵便受けに入れられたままだと、税金の納付期限を過ぎてしまうことになりかねないので、郵便物は郵便局で転送の手続をとります。
最期に、DM、通販カタログについてですが、過去に商品の購入履歴があると、定期的に送ってきますので、先方に連絡して止めてもらいます。DMは通常、郵便で送られてきますので、郵便局に転送手続きをしておけば空き家に届くことはありません。通販カタログ類は、郵便ではなく、宅配業者を利用していることが多く、郵便局に転送手続きをしても転送されず配達されます。通販カタログは、外側に受取人がその住所に住んでいない場合の連絡先が記載されていることが多いので、そちらに連絡を入れて止めてもらいます。
こうして、徐々に郵便受けに入るものを減らしていくと、最後に残るのはポスティングされるチラシと自治会・町内会が配布する市報等だけになります。市報等は自治会・町内会の地域担当役員に連絡すれば配布を止めてもらえると思いますが、地域の情報を知るために止めない方がよいでしょう。私が管理する空き家では、あえて自治会・町内会に市報や地域の連絡事項などを投函してもらっています。自治会費・町内会費の請求書など重要な手紙も投函されることがあります。

できれば郵便受けの口金はテープでふさぐ

郵便物の転送手続きが済めば、郵便受けに入るものは特に重要な物がないことになります。
この場合、郵便受けの口金(差入口)はテープでふさいでしまいます。
テープは、ガムテープではなく、養生テープを使います。理由は、ガムテープよりも剥がしやすく、跡も残りにくいからです。ガムテープは、紙製、布製を問わず、きれいに剝がせません。
ただし、養生テープも何年かすると剥がしにくくなるので、1年か2年ごとに貼り直した方がよいでしょう。
口金をふさいでしまえばポスティングされるチラシも無くなり、毎回、郵便受けを確認する必要はなくなります。
養生テープでふさぐ際には、養生テープを2重にするなどしっかりととめておきます。
郵便を受け取る側、回収口(裏蓋)も養生テープでとめておいた方がよいでしょう。
ポスティング業者の中には、テープを勝手に剥がしてポスティングしたり、裏にまわって、郵便の受け取り口からチラシを入れる悪質な業者もいます。

郵便受けの中に雨水が入り郵便物が濡れる

郵便受けの郵便物を回収しようとすると、郵便物が濡れていることがあります。私の経験上、郵便受けに雨水が入ってしまうのは、門に埋め込むタイプの郵便受けです。メールボックスタイプでは郵便物が濡れていた経験はありません。
門に埋め込まれたタイプの郵便受けは、雨水が郵便受けに入って濡れてしまうようです。チラシは雨水で濡れると、郵便受け内に張り付いて取れないのでやっかいです。
差入口の口金(差入口のフタのこと)が閉じているのになぜ郵便受けに雨水が入るのでしょうか?郵便受けの中がいっぱいで、無理やりチラシが突っ込まれてはみ出ているときは、口金に隙間ができるので雨水が入り濡れるのは当たり前かと思います。しかし、口金がしっかりと閉まっている場合も同様に濡れています。見たところ、口金に目に見えてわかるほど大きな隙間はありませんし、ほかに雨水が入ってくるところもないのにも関わらずです。
この件に関しては、何年か前に郵便受けのメーカーに問い合わせてみたことがあります。
メーカーの回答は、口金が閉まっていようと雨水は入るでした。郵便受けの中の郵便物は溜めずにすぐに回収してほしいとのことでした。
郵便受けに雨水が入ることについては、2013年に自社サイトのブログに書いたので下記にリンクを貼っておきます。
【参考】
留守宅どっとネット ブログ 「郵便受け内の郵便物が濡れてしまう!?

郵便受けに入るのは雨水だけじゃない

10年以上空き家の管理をやっていて、郵便受けに雨水以外に、入っていて困ったものがあります。
それは虫です。
今までに入っていた虫は、蟻、そしてゴキブリです。
ゴキブリが入っていたときにはびっくりしました。郵便受けの中は暖かいからでしょうか。
空き家にはあまりゴキブリは出ません。人が住んでいないので食べるものがないからです。おそらくは空き家以外の場所から移動してきたのでしょう。
蟻については、よくあることです。蟻に郵便受けの中に巣を作られたこともありました。郵便受けの中が大きな蟻だらけで、白い米粒のようなものがたくさんありました。蟻の卵だと思います。
郵便受けの差込口に口金があり閉じていても、雨水や虫が入るのに十分な隙間があるようです。
この点からも、空き家においては、できれば郵便受けの差込口をふさいだ方が良いと言えます。

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