私が、空き家の管理において気を付けていることは、門扉の前、前面道路の掃き掃除を徹底して行うということです。
空き家の前を通る人が、最初に目にする部分であり、ここが汚いと、景観が悪く、ご近所の方々に迷惑をかけることになります。
空き家による景観の悪化は、地域の不動産価値を下落させます。
空き家と言えども、管理人を置き、可能な限り、適正な管理を行うべきです。
管理空き家でありがちな状況
長期間、空き家になっている家は外観でわかります。
最初に目につくのが郵便受けです。チラシ類が無理やり突っ込まれて外に出ていたり、郵便受けの下に落ちたチラシ類が積み重なって、ゴミの山を築いていたりします。
雨にさらされたチラシ類は、地面に張り付きます。ほうきで掃いたぐらいではなかなかとれません。
こうならないためにも、空き家では郵便受けの口をテープで封をするべきです。
あと、門扉の状態も重要です。
扉が壊れていたり、門のブロックがひび割れていたり、見た目で壊れているのがわかる状態なのは危険な状態です。
扉は鉄製のものであれば、塗装が劣化してはがれてしまうと、錆が目立つようになります。
錆は放置すると鉄部をボロボロにします。扉をとめている蝶番が劣化し、扉がはずれてしまうこともあります。
門の周りだけ見ても、その家が空き家になってどのくらい放置されているかがわかります。
門前の掃き掃除
私は、空き家管理の作業のおいて、門前の掃き掃除に時間をかけています。
単純に、ご近所の迷惑にならないこと、苦情がでないようにするためです。
ときには、門前の掃き掃除をしていてご近所の方と話をすることもあります。
ご近所の方が話しかけてくるときは、何か苦情を言いたいとき、もしくは何か気になる点を私に伝えて改善してほしい、そういうときです。
そういう情報をいただき、改善していくことで、大きな苦情にならないようにしています。
月に1回程度の巡回を行う私よりも、その場所で暮らしているご近所さんの方が空き家のこと、その周りのことをよくご存じです。
情報収集の機会を得やすい、屋外、門前の掃き掃除はとても重要な作業です。
雨水の排水を意識する
門前、前面道路にある道路側溝には注意が必要です。
雨が降ると雨水は側溝を通って排水されていくのですが、よくあるL型側溝では、勾配が悪く排水がうまくいかないために砂や泥がたまることがあります。
泥がたまると、雑草が生えたり、野良猫が糞をしたりします。
野良猫のフンは臭いがでるのでご近所迷惑です。
門前を掃き掃除するときには、前面道路の側溝にうまく雨水が流れているのか、泥がたまっていないか、注意が必要です。
L型側溝の掃除のやり方
ほうきで側溝を掃き、砂や泥を取り除きます。泥が多くたまっているのであれば、スコップで泥を取り除きます。
ある程度、きれいになったら、仕上げに水を流し、砂や泥を完全に流してしまいます。
立水栓や散水栓があるのであれば、ホースリールを買い、ホースで水を流してやれば楽です。ない場合はバケツで水を何度か流します。
ホースリールがあれば、側溝に水を流すのに使えますし、植栽に水をやることもでき、作業効率が格段に上がります。
公認不動産コンサルティングマスター・宅地建物取引士
不動産投資、住宅購入のアドバイザーとして、個別相談、セミナーなどのサービスを提供している。2008年から空き家・留守宅管理のサイト「留守宅どっとネット」を運営。自ら空き家管理を実践する空き家管理人。
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