都市圏商業地の一等地でも空家は増加する

難波の一等地で空家倒壊のおそれ

大阪市の難波にある空家の記事がヤフーニュースに出ていました。元のニュースはMBSニュースのものです。記事によると、大阪市の難波、その中心に小さな空き家があり、崩壊しつつあるようです。ニッコーカメラというカメラ店の店舗だった建物です。数年前に店は閉められており、その後は使用されていなかった様子。今年の9月に上陸した台風21号の影響で大きく崩れたようですが、その後も放置されています。
この建物のように、大都市圏の活気のある商業地、一等地であっても空き家は存在しており、増加する傾向にあるようです。
【ニュース記事にあった建物の位置】

空き家で放置されている原因

面積は小さいですが、インバウンド景気に沸く難波のど真ん中、一等地です。土地の資産価値も高いはず。所有者が売却、賃貸(建物が使えるかどうかは疑問が残りますが)を検討するのが一般的です。建物が崩れるまで放置することは考えにくいです。また、ここまで危険な空き家であれば、所有者の管理責任が問われます。大阪市から何らかの働きかけがあるはずです。なぜ放置され続けているのでしょうか?
理由は、建物の所有者が不明であり、管理上の問題を解消するように話をつけるべき相手がわからないからです。
大阪市は、この建物を「空家等対策の推進に関する特別措置法」に定める特定空家に認定して対応をしていくようですが、所有者不明につき困難であり苦慮しているようです。仮に行政代執行で解体するとしても、解体の実施まで何年もかかりそうです。多くの外国人が観光に訪れる難波の中心地だけに、早期の解決を期待したいところです。

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